たまごとコレステロールの意外な関係。

 

たまごがコレステロールの元凶と言われるようになったのは約90年前のロシアの実験から。

 

その実験とは草食性のウサギさんに動物性脂肪を投与したもので、ウサギさんは小腸からコレステロールをたくさん吸収してしまったのでした。
でも、私たち人間とウサギさんでは小腸のつくりが違います。

近年の研究で肉食動物の小腸はコレステロールを必要以上に吸収せず、自分が必要な量を肝臓で合成していることが分かりました。

実は人間も肉食動物と同じような仕組みでコレステロールを吸収,合成しています。

と言うわけで、最近ではロシアで行われたウサギさんの実験を
人間にあてはめることには無理があると言われています。

 

 

 

 

コレステロールには「低比重リポ蛋白」と「高比重リポ蛋白」の二種類が存在します。

コレステロールとは一種の脂肪で、細胞膜やホルモンなどの原料として重要な物質です。

一方で取りすぎると動脈硬化の原因の一つとも言われます。

二種類ののうち、「低比重リポ蛋白」は体の隅々までコレステロールを運ぶ役目。

高比重リポ蛋白」は血管の壁にたまった余分なコレステロールを回収し、肝臓へ戻す役割をします。
いわゆる善玉さんは「高比重リポ蛋白」ですね。
そして「低比重リポ蛋白」が増えると血中のコレステロール値が増え
悪玉さんとなってしまうのです。
いやいや、知らなかったですね。

 

 

 

たまごの卵黄にはコレステロールが含まれています。

動脈硬化のそもそもの原因は血管の老化にあると言われています。

たまごに含まれる良質のタンパク質は血管を丈夫にし

ビタミンB2やEが動脈硬化を促進する物質を抑制する働きがあります。

また卵黄に含まれるレシチンは善玉コレステロールさんを増やし
それによって血管の壁をきれいに掃除してくれます。
適量のコレステロールは必要なものです。
善玉さんと悪玉さんのバランスをとり、よりよい生活につなげたいものです。